伊勢半の歩み

江戸末期の慶応3年、初代半七が銀座の地に
『伊勢半』の屋号で呉服の店を構えて以来百五十年。
伊勢半は伝統の技と心を大切に歴史を刻んで参りました。

特に三代目の孝平は芸術の才能に恵まれ、着物の創作に限らず、
絵画、書、陶芸の作品も高く評価され、
画家の小林古径先生、前田青邨先生、奥村土牛先生との合作も多数残しております。

この三代目・孝平の雅号である「一久」を商標として、
伝統を受継ぎながら新たな歴史を築くために努力を続けております。

琳派の伝統を活かした四季折々の花鳥風月をはじめ、
モダンアート、更紗柄、ペルシャ・イスラム・欧風装飾模様等などのデザインを取り入れた独創的な作品は、
時代をこえて着物を愛する多くの皆様から高い評価をいただいて参りました。

作家の川端康成先生、画家の安井曽太郎先生、小倉遊亀先生、
さらに歌舞伎界をはじめ、花柳界の多くの方々、
各地のお客様のご愛顧に支えられ今日にいたっております。

お店のロゴ「伊勢半」は川端康成先生が書いて下さり、
右の誰が袖模様は小林古径先生がお店のために描いて下さりました。



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